【Blog】プライマリケアの役割とは?~相談してもらえる医療をめざして~ (1/2)
はじめまして。
プライマリケア医でアントロポゾフィー医学認定医の安達晴己(あだちはるみ)です。私は長く福岡で、保険診療の診療所で一般内科の外来と訪問診療、そしてプライベートなクリニックでアントロポゾフィー医療を行ってきました。今回、縁あってすみれが丘ひだまりクリニックに勤務することになりました。
プライマリケアという言葉を、聞いたことがない方も多いと思います。
ただ、身体や心に不調を感じたり何か困ったときに、何科にかかろうか迷ったことはどなたでも経験があるのではないでしょうか。
現代の医学は、高度に発達してきましたが、その過程で各専門領域に分化しました。その結果、患者さんが何かを相談をしてもそれはここの科ではないよ、と言われたり、その科に問題がなければそれで終わり、ということを体験することが多くあると思います。
もちろん、患者さんの利益になるように、診断や治療に適切な別の病院や専門科を紹介することが必要なことはよくあります。しかし、その場合もきちんとその先に行けるように、紹介先を示すなどの責任が、本来医療者にはあるはずです。
さて冒頭で紹介した「プライマリケア」とはどんな医療を指すのでしょうか?
それは次回のブログにてご紹介していくこととしますね。
(続く)