【Blog】看護師によるお手当の経験~オイルケアや足湯、湿布など~(2/2)
こんにちは。
ひだまりクリニックの医師の安達です。
前回の続きです。
さらに、自閉症で電車の種類などをずっと話しているお子さんに全身のオイルケアを受けていただいたときには、オイルケアの途中からそのお子さんが本当に静かになって、終わっても落ち着いていられるようになることもありました。
看護師のケアは、基本的に外用と呼ばれる私たちの皮膚へ働きかけるものが多いのですが、私たちは皮膚によって周囲から守られている存在なので、この皮膚をとおして働きかけることで、より自分の中に安心していられる、守られる経験をすることができます。
また治療的にも、内服より直接効果があらわれることが期待される場合もあります。
ただ、自分自身が全身のオイルケアを経験して思うのは、こんなにていねいに誰かに扱われたのは、生まれて初めての経験だ!ということです。そして現代では、その経験がどれだけ多くの大人や子どもに必要とされているのだろうか、と思うのです。