【Blog】看護師によるお手当の経験~オイルケアや足湯、湿布など~(1/2)
こんにちは。
ひだまりクリニックの医師の安達です。
今日は、大人にも子どもにも人気のある、看護師によるオイルケアをはじめとしたお手当のご紹介をしたいと思います。
手当という言葉は、まさに、手をあてるという行為に由来します。
子どもがおなかが痛いと訴えるとき、何も考えなくても親はおなかに手をあてますよね。自分でも、からだのどこかが痛いときに、知らずにそこに手をあてていることは多いのではないでしょうか。
古来、手をあてるという行為は、その人のことを思い、その苦痛をなんとか和らげようとする行為だったと思います。
人の手がもつ、独特の温かさや効果は、特別の宗教や医療体系でなくても、だれでも感じることができます。
アントロポゾフィー医療では、看護師がさまざまなオイルやお茶、薬草などを使って、湿布とよばれる患部に布を使ってあてる治療や足湯、実際にオイルを手で塗布するオイルケアがあります。
基本的にどれも、非常にていねいな看護師の所作で、自分のからだをていねいに扱ってくれる本当に心地の良いケアです。
私の経験をご紹介すると、
私は2011年の東日本大震災のあと、東北に医療相談で伺う機会がありましたが(今も形をかえて継続していますが)その際に、看護師さんに同行してもらい、現地の方に全身のオイルケアをうけていただきました。
大人はどの方も、自分より大変な人がいる、自分は大丈夫、という方々でしたが、実際にオイルケアを受けると、顔がピンク色のお風呂上がりのようになり、様子もとても落ち着かれるのが印象的でした。そしてその中のおひとりが、自分にもどれた、というようなことを言われました。
また子どもたちも、通常だとたまに感覚が過敏だったり緊張が強かったりがあり嫌がるお子さんもおられるのですが、このときは、どのお子さんもまた受けたいと希望されたのも印象的でした。
続きは次回のブログにて。