【Blog】あなたにとっての健康とは?~主観的健康感とポジティヴ・ヘルス~(2/3)
ひだまりクリニックの安達です。
前回の続きです。
健康を考えるときに、ご紹介したいのは、主観的健康感という考え方です。
これは、とてもシンプルに、あなたは健康ですか?健康ではないですか?という質問に答えるものです。主観と自分で感じるということなので、通院して薬を飲んでいても、障害があっても、自分自身が健康だと感じていれば健康と答えるわけです。これに、どんな意味があるのか?と思われるでしょうか。
しかし、主観的健康感の研究によると、例えば予後(生きる期間)やがんになる割合などと主観的健康感の高さが関連しているという報告があります。自分は健康、と感じている人の方が、長生きして、がんになりにくいようだ、という報告があるのです。
人の主観的健康感は、どのような条件があると高くなるか、という研究テーマも存在していて、やはり病院に通っていない、日常生活を自立している、というような条件は関係しているので(そりゃーそうですよね、でもそれを学術的に確認することは重要なのです)、実際通院するような病気がない、身の回りのことを自分でできる人が、長生きする可能性が高いとも言えるかもしれません。
どちらにせよ、自分で健康だと思えば、長生きできるよ、がんに罹りにくいよ、という話ではないのですが、誰かに評価されるだけではない、自分自身が「健康である」と感じることは、意外に重要なようだというお話です。
続きは次回に