アントロポゾフィー医学は「人間の英知」という意味をもつ医学のことです。現代医学は病気を細かく分析して、細胞や遺伝子のレベルまで原因を追究し、そのため多くの病気についてそれぞれの原因を知ることが出来るようになってきました。このような現代医学の成果を基礎にもちつつ、病気を治療するだけでなく、その病をもつ人の「人間性の回復と発展」「その人らしい人生への回帰」を目指すのがアントロポゾフィー医療です。
アントロポゾフィー医学では、人間を物質(肉体)のレベル、生命のレベル、感情のレベル、精神のレベルという4つの構成要素から考えていきます。この4つのレベルのバランスが取れている時には私たちは健康ではつらつとした生活を送ることができますが、アンバランスが生じると病気の状態に陥ってしまうことになります。
アントロポゾフィー医療は以上のような人間を丸ごと捉えるホリスティックな視点を持ち、現代医学の分析的で正確な診断や知識を基礎力として、人間の精神的側面と身体的側面の両方に配慮し、患者さんの自然治癒力を高めるとともに、患者さんが自分自身で病気に向き合う力を強めるように働きかけます。アントロポゾフィー医学の考えを中心としてチーム医療が展開されます。
医師が薬を処方するだけでなく、看護師によるケア、オイリュトミー療法、音楽療法、絵画造形療法、発達支援(治療教育)、色光セラピーなどさまざまな療法が処方され行われます。
すみれが丘ひだまりクリニックは、スタッフ一体となり一人ひとりの患者さんをサポートし、崩れたバランスの立て直しを図り、患者さんが自らの人生を歩むお手伝いをいたします。