すみれが丘ひだまりクリニック

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【Blog】音楽療法による療育の経験(1/2)

 

こんにちは。

ひだまりクリニックの医師の安達です。

今日は、音楽療法のご紹介と、私自身が経験した音楽療法による療育について、ご紹介したいと思います。

 

音楽療法は、音楽によって療法を行うわけですが、歌や楽器をもちいます。

子どもたちは、本当に歌や楽器が好きですね。ていねいに準備された歌や楽器の演奏は、一瞬にして場の空気をかえてくれます。

音楽療法による療育をお子さんに行うときの強みの一つは、何といっても楽器がもつ魅力です。どんなに落ち着きのない子でも、意欲を示しにくい子でも、楽器を見ると目が輝くことが多いです。

その関心が、子どもたちが何かに向き合う、集中する際の原動力にもなるのです。

 

実際の療法では、療法士はその子どもに必要と思われる歌や楽器、動きを準備します。

たいていの子どもは療法士が楽器を大切に扱うさまを見て、無意識にその態度を理解します。しかし、療育が必要なお子さんのなかには、それを理解できない、模倣できないお子さんもいます。療法士は、まず音楽が始まる前に、部屋のしつらえ、始まりのあいさつや時には小さな儀式、療法士の態度などで、お子さんにルールや覆いとなる境界を示しつつ、お子さんを静けさや音の響きの世界に導いていきます。

 

実は音楽とは非常に構造的です。音階は、インターバルといって音と音の距離によって成りたっています。数学的な世界で、少しでも狂うと成りたちません。音の響きも、周波数という言葉がありますが、実は数学的なものです。

音や響き、メロディーの美しさが、数学的な構造、秩序から生まれている音楽は、落ち着きがなくいろいろなことがぐちゃぐちゃになる子どもに、落ち着きと構造化・秩序をもたらします。

 

この続きは次回に…

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