すみれが丘ひだまりクリニック

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【Blog】オイリュトミー療法による療育の経験(1/2)

こんにちは。

ひだまりクリニックの医師の安達です。

今回は、オイリュトミー療法と私が経験したオイリュトミー療法による療育の様子をご紹介したいと思います。

 

オイリュトミー療法の特徴は、自分で動くことで自分を整えていくということです。

日常の動きとは違い、からだの動きに意識を集中し、からだのすみずみまでコントロールしようとするのですが、それは心とからだが一致していくイメージです。また動きによってからだが受け取る作用もあります。

 

例えば、より自分に向かう動きや、外に向かう動きがあります。集中する動きと、解放する動きともいえます。さらにそれをリズミカルに繰り返す体験が、日常でも必要な、集中力と気分の解放を適切にくり返すことができる力になっていきます。

 

また言葉の音とかかわりのある動きがあります。母音のあA・いI・うU・えE・おOにはそれぞれに対応する動きと、それがもつ心とからだに作用する力があります。「A」は外に向かって自分を開き、外からのものを受け入れる動きと作用。「I」はまっすぐに立つ、自分はここにいますというような動きと作用。「U」は、最も深く自分に向かう音であり、動きは平行を意識します。人間の本来の姿を保持する力があります。「E」はクロスするような動きで、中心をつくると同時に自分と他者を区別する、自分を守ることができる音と動きです。「O」は丸く円をつくる動きですが、境界をつくる力であり自分の内側を守るような力でもあります。

 

例えば、お子さんの療育にはよく足で母音を動きます。療育が必要なお子さんの多くに、足までしっかり使えていない、その子自身の動きになっていないことがみられます。多動でいつも動き回っているというようなお子さんでも、動きをていねいに観察すると、足がきちんとつかえていない、衝動的な動きで調和の取れた動きはできていないことが多いのです。

そして、多くの子どもさんは、療法士とこのような動きをすることを喜びます。動きが徐々に複雑になっていって、ジャンプがついたりします。

 

動きについて、説明はあまりしません。基本的には療法士が動くと、ほとんどの子どもはまねをします。声かけもしますがイメージを使って行い、特に幼児さんにはお話のように、大男がどーんどーんと歩く、お花のたねを植えて大きく育って花が咲きました、というように声をかけながら動きをつくっていきます。

 

続きは次回のブログにて。

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