【Blog】アントロポゾフィー医療における医薬品の紹介(2/2)
こんにちは。
ひだまりクリニックの医師の安達です。
前回の続きとなります。
動物由来の薬では、牡蠣の殻からつくるConchaeという薬もよく使います。牡蠣はがっちりした厚い殻のなかで、身はやわらかで形もしっかりしていないような、でも栄養は豊富というありようをしています。あの厚い殻は牡蠣自身がつくりだしています。自分が摂取した栄養を、外に向けては厚い殻を作って自分を守り、内に向けてはやわらかい栄養豊富な身をつくるのです。そのようなConchaeを、例えば周囲の環境に影響を受けて、自身は疲れ切ってしまうようなときにつかいます。また子どもで周囲の環境に影響されて興奮しすぎるようなときにつかうこともあります。
このように、アントロポゾフィー医療でつかわれる薬は、自然の中でのありようをていねいに観察し、本質を理解し(ここでは書けませんでしたが)本質をより引き出すような製薬をして、その薬が助けになる方に届くのです。
私たちは、たくさんの自然の叡智と贈り物をうけとり、必要としている方に一人でも多く届けることをめざしています。