【Blog】あなたにとっての健康とは?~主観的健康感とポジティヴ・ヘルス~(1/3)
ひだまりクリニックの安達です。
今日は、広く健康についてみなさまとご一緒に考えてみたいと思います。
少し難しい話になるかもしれませんが、読んでいただけたら嬉しいです。
「健康」と言われると、みなさんはどのようなイメージを持たれるでしょうか。
痛みがないこと?病院に行かなくてもいいこと?薬を飲んでいないこと?健診で異常を指摘されないこと?好きなことを何でも自由にできること?
私が外来でよく経験するのは、高血圧で通院中のおばあちゃんが、自分はどこもどうもない、私は健康よ!と言われたり、体調に不良を感じるが検査でも異常がなく診断するような病気がない方が、自分は健康ではないと言われたり。
ご本人にとっての健康とは何だろうかと、時々考えさせられます。
有名な健康の定義にWHOの定義があります。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
どうでしょうか。これを読んで、「自分はこの状態に当てはまるから間違いなく健康だ!」と思える方はどのくらいいるでしょうか。なかなか、ハードルが高いですよね。すべてが満たされることなど、現実的にあるのでしょうか・・・
実際、専門家の中にも、この定義はハードルが高すぎる、この定義では、全人類が健康ではないことになってしまう、と批判している方もいます。
そもそも、健康とは定義できるものなのか、という疑問もあります。誰にとってもあたりまえに存在する共通の健康って存在するのか?と。
続きは次回にて