【Blog】療育とは~個性を大切に子どものからだと感覚のバランスを整えていく~(1/2)
こんにちは。
ひだまりクリニックの医師の安達です。今日は、子どもの発達を支援する療育について、書いてみたいと思います。
発達障害という言葉は、すっかりなじみ深いものとなりました。
小学校で1クラスに1人か2人は発達に何らかの問題を抱えた子がいるといわれます。
私たちは、その子の個性を大切に考えていますが、その子が持つ本来の発達を支えることも重要だと考えています。どこまでがその子の個性で、どの程度環境的な問題もあるのか、どのように支えることが必要なのか、それらをていねいにみていくことが重要です。
私自身は小児専門医ではないので発達障害の診断はできませんが、専門家の診断をふまえて、(あるいは診断に至らなかったお子さんでも)アントロポゾフィー医学的な視点でその子のバランスをみて、今の成長段階にあった働きかけを考えていきます。
当院には、発達支援としての治療教育やルドルフ・シュタイナーが考案した運動芸術であるオイリュトミーを用いた療法、音楽療法、絵画や粘土などの芸術療法、看護師によるオイルケアなどのお手当があります。
多動傾向のお子さんや、動きが不器用なお子さんには、自分のからだと心が一緒に動く体験が重要です。しかし日常的な動きの中では、実は難しいことなのです。当院の療育の中では、知的に働きかけるのではなく、動きや感覚に働きかけることで、からだが整っていき心も落ち着いてきます。
続きは次回のブログにて。