すみれが丘ひだまりクリニック

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【Blog】子どもの発達と医療~子どもの発達全体をふまえた医療的なケアをめざして~ (2/2)

さて、前回(子どもの発達と医療 第1回目)の続きです。

 

学童期になれば活動の場が家庭から学校へ広がり、友人関係も複雑になります。そのときのテーマは、心の成長です。身体的にもまだまだ支えが必要です。この時期の子どもたちが関心と喜びをもって毎日を過ごすのは教育の課題だといえますが、そのように心が育つ時期に、からだでは胸の領域が育ちます。私たちは緊張したら胸がドキドキするし、息苦しくなる時もあるでしょう。うれしいことがあると胸がバクバクします!私たちの心臓や肺は感情と強く結びついていますが、その領域が、この時期に成長します。病気は比較的少ない時期ですが、今は学校生活に問題を感じる子どもも多いですね。この時期の成長を支えるような医療的なケアが必要であり有効なこともあります。

 

 

思春期を迎えると、コントロールが難しい感情とそれを制御する精神的な力が成長してきます。医療においても、幼い時のように環境を整える、周囲の大人と話し合うというより、その子自身と向き合う必要があります。この時期になると、あくまでその子が望むときに、医療的なケアで支えることが出来ます。信頼関係が重要なのです。私たちの提供する医療的ケアは、子どもの調和的なバランスをとりもどし、子どもの自尊心を高めることに役立ちます。

 

そのような子どもの全体の発達をとらえたうえで、今直面している問題に取り組み、保護者や教師の方々と一緒に、大きな視点で子どもたちの成長を支えるための医療を行っていきます。それは治療教育であり、音楽や絵画・彫塑といったような芸術療法であり、オイリュトミー療法という運動療法であり、自然と人間の共同作業で生まれた医薬品による薬物療法なのです。

 

 

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